Oracle Database Express Edition(XE)とは、利用可能リソースや機能に制限を設けた形で無償で提供される、小規模版のOracle Database。
利用場面の制限は特段無いので、極端な話、本番環境にも利用できる。
ただし、サポートサービス(問合せ対応など)やパッチは提供されない。
ようするに、自己責任で使用する事が前提になっている。
Enterprise Editionがベースになっているが、RAC(Real Application Clusters)のような複数ノードを連携させる機能や、クラウド限定の機能など、一部の機能は利用できない。
CPUは2スレッドまで、メモリは2GBまで、ユーザーデータ領域は12GBまでなど、稼働リソースにも制限がある。
詳細は公式サイトのマニュアルを参照すること。
Linux版はRPMパッケージ形式で提供されている。
その為、インストール可能なディストリビューションは基本的にRedHat系。
以降のインストール操作は、以下の環境をもとに記載している。
AlmaLinux 8.8
事前準備パッケージとインストールパッケージ(rpmファイル)をダウンロード
ダウンロード先のURLは変わる可能性があるので、公式サイトを確認すること。
cd /tmp # 事前準備パッケージをダウンロード sudo curl -o oracle-database-preinstall-21c-1.0-1.el8.x86_64.rpm https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL8/appstream/x86_64/getPackage/oracle-database-preinstall-21c-1.0-1.el8.x86_64.rpm # インストールパッケージをダウンロード sudo wget https://download.oracle.com/otn-pub/otn_software/db-express/oracle-database-xe-21c-1.0-1.ol8.x86_64.rpm
ダウンロードしたパッケージをインストール
# 事前準備パッケージをインストール sudo dnf install -y oracle-database-preinstall-21c-1.0-1.el8.x86_64.rpm # インストールパッケージをインストール sudo dnf install -y oracle-database-xe-21c-1.0-1.ol8.x86_64.rpm
データベースの作成
以下のコマンドを実施すると、データベース管理者のパスワードを聞いてくるので入力する。
データベース作成に関する設定(リスナーポート番号や文字セットなど)を変更したい場合、事前に設定ファイルを編集してからコマンドを実施する。
設定変更の詳細は公式サイトのマニュアル参照。
# データベース作成に関する設定ファイル編集 sudo vi /etc/sysconfig/oracle-xe-21c.conf # データベース作成コマンド sudo /etc/init.d/oracle-xe-21c configure
oracleユーザーの環境変数を設定
Linuxに自動的にoracleというユーザが作られ、SYSDBA権限(データベース管理者権限)が与えられているので、切り替えてから環境変数を設定する。
# oracleユーザーに切り替え sudo su - oracle # oracleユーザーのホームディレクトリに移動して、環境変数を設定 cd vi .bashrc # 末尾に以下を追記 # XEではインスタンス名は「XE」固定 # oraenvコマンド内でORACLE_BASEやORACLE_HOMEなどの環境変数が設定される export ORACLE_SID=XE export ORAENV_ASK=NO . /opt/oracle/product/21c/dbhomeXE/bin/oraenv export NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8
SQL*Plusでデータベース起動/停止
--データベース管理者でSQL*Plusを起動 sqlplus / as sysdba --データベースの起動 STARTUP --データベースの停止 SHUTDOWN
